元気なのは中高年という現実
ラフィンノーズというバンドが中高生の時に好きでした。
日本のインディーズシーンを語る上では欠かせない存在です。
音楽をやって生活するならメジャーなレコード会社から発売しないと沢山売る術がなかった訳です。
その代わり、プロデューサーや所属するマネジメント事務所の売り出し方に従う必要があったのです。多分、自分らしさは出せない方が多かったのではないでしょうか。
もともと、音楽をやる人は自分を表現するのが好きな人だと思います。
それができないのは、なかなか辛いのではないでしょうか。
ロックなんて音楽はそんな窮屈な考えを一蹴したものでしょう。そんなものクソくらえ!なんてね。
でも輝くステージには大人の事情もあるでしょうし、そんな簡単なものではないでしょう。売ってやるから魂を売れ、なんて具合だったかもしれません。
さて日本のインディーズ。
アンダーグラウンドで人気があるバンドは沢山あったかもしれません。
ラフィンノーズは80年代の中頃から大阪で産まれたパンクバンド。当時はハードコアパンクのムーブメントもあって、ラフィンノーズもその一部でした。
しかしキャッチーなメロディーと分かりやすい詩で人気が出て、あれよあれよと言う間に全国区のバンドになったのです。
そして自らでレーベルを立ち上げて他のバンドも売り出したのです。その効果もあってかラフィンノーズはどんどん有名になっていきます。
売れれば昔に比べてつまんなくなった。なんていう輩もなんのその。数々の伝説を残してメジャーのVAPレコードと契約。当時の人気アイドルの菊池桃子が所属してたはず。
そして今ほどに広がってなかった各地のロックフェスやバンドブームに乗って人気も絶頂期に入ります。
その矢先に事件があったのです。
日比谷野音でのライブで観客が将棋倒しになりケガ人と死者が出る騒ぎになったのです。
それでラフィンは活動休止しバンドの勢いもなくなり、ライブをやらせてくれるホールやライブハウスも減っていきます。
まぁ時間の経過やスタイルの進化(変更)で、復活はするものの当時と同じようにはいきませんでした。
日本もバブルが弾けて、バンドブームも去り、なんか忘れ去られた訳ではありませんが、次第に名前も見なくなりました。
私自身も大人にならざるを得なくて、段々と気にしなくなっていったからでしょうか。
時は経ち、ふとした時にYouTubeを見てたらなんと、メンバーチェンジはしてるものの、頑張ってやってるじゃないですか。
年はもう50過ぎかな。
見た目も少々変わってますが、当時のファン以外も結構いるようです。
今日、またYouTubeで見たら懐かしい曲ばかりです。やってるな。
なんか仕事か人間関係とかちまちまやってるのがアホらしくなってきました。
自分らしさが蘇ってきたような気までします。
著作権の問題もあるのでアップしませんが、生き生きしてた頃の自分が一瞬帰ってきたような気がしました。
今日はベースでも弾いてみようかな。
若い世代は将来に期待が持てないのかもしれないけど、昔から若者ってそうなのかもしれません。
自分の将来が不安だったり、未来を見通すだけの勉強が足りなかったり。当然、大人だって見通す力はありません。
元気な中高年に負けないでほしい。積み重ねて行けば何かがたまっていき、力になるかもしれないから。
若者に負けないように中年の私も頑張ります。
どうでもいい話にお付き合い頂きありがとうございました。