10年寝太郎50代で目を覚ます

地方で会社をやっている兼業主夫です。50代になってまた人生を楽しもうと決めました。苦悩の20代、家族とブラック企業勤務の30代、起業と経営と不健康、居眠りしてた40代を経て、今の幸せを掴みました。

はちゃめちゃ上司②

以前、はちゃめちゃな上司を紹介しましたが、今日はもう一人の元上司です。


その方もお酒で失敗した系ですが、いま思えば憎めないんですよね。

その名もHさん。

北東北の出身で剛腕にモノを言わせて実績を出してきた実力者です。

ただ酒乱なんです。

私が以前在籍した会社はグループ全員で給与明細を13万人分も作成するような大きな会社でした。

そのグループの3番目の規模の会社に在籍していた時のこと。

当時の私は、福島県の赤字の営業所の立ち直しでそこそこ大変な時期でした。

そのミッションが終わりかけた頃、千葉県柏市への異動を命じられました。柏の取引先が規模も大きくなり、管理をしっかりして欲しいとのミッションです。

聞こえはいいですが、大口の面倒なお客さんの対応をやって欲しいらしいのです。

信賞必罰の会社なので営業結果も厳しく求められます。休みの日にも連絡が来て催促が来る程、社長も厳しい方でした。

そのおかげグループオーナーから社長の信頼が上がり、別事業を任せられる事になとようです。銀座のステーキハウスです。
ランチで一人2万円程の店です。

関東の営業所は毎週ノルマでお客さんの接待があります。毎週お客さんを誘うので、誘うお客さんが減っていきます。

他の営業所も同じような状況になり、ステーキハウスの売上が落ちて社長もイライラしてきた頃の事です。

全国から所長が集まる会議があり、会議の前日に多少の打合せとの事で、首都圏の所長へ集まるように指示が来ました。

無事に打合せも終わり居酒屋で食事してた時の事。

グループオーナーに止められてたお酒を飲み始めたのです。しかも日本酒。

確か、その当時の会社に来る前にグループ内の別の会社で、お酒に酔って幹部を殴って謹慎させられた方。でも成績が良く、グループオーナーも可愛がってたようなので、鳴り物入りで入ってきた社長です。

嫌な予感。

そのうち、周りの人に文句を言い始め、一人で怒り始めました。

なだめに入った人を突き飛ばし、テーブルの上の料理やお酒をひっくり返しました。隣に居た私は他の人達と退散です。


社長は一人でお銚子を開けた後、お金を置いて出て行きました。

まぁ、怒る前に引き金を引いた人も居たのでしょうがないのでしょうが、噂に聞いてた酒乱社長を見たのです。

次の日の会議は大荒れだろうな。そんな事をみんなで言いながら二次会をして、明日集まる所長達にも注意喚起しました。


ところが、
次の日は何もなかったように会場に社長は入ってきたのです。

しかも機嫌良く。

どうやら覚えてないらしいです。
前の晩にあの場面を見たみんなはビックリしてました。

でも私を始め、誰も怪我人が出てなくて幸いでした。


この社長、とても気性の激しい方で、他にも酒乱ネタやそれ以外もあるのですが、機会があればまたお話ししたいと思います。


その後、独立して今は元気にやってるようです。

私も誘われましたが、上手くお断りさせていただきました。

あのちゃぶ台をひっくり返すような酒乱っぷりを見たら、一緒にやっても長続きできる自信がないですから。