同じ釜の飯
以前に所属してた会社の頃の話。
新しく拠点を作るから来るなら来ないか?と偶然居合わせた千葉駅構内で元上司から言われました。
その頃の私は少し疲れてました。
会社の売却でグループ内の合併があり、その影響による拠点の統廃合。
事務所の引っ越しやら解約手続き、新メンバーでの運営、新しいお客さんへの挨拶などなど。
その数ヶ月前には会社の不祥事によるとばっちりで、お客さん各社や社員へ謝罪行脚。
給料はいいけど長くはないな。
単身赴任も疲れたし帰ろうかな。と考えてた時でした。
これから福島の拠点を立ち上げる。
家に帰れる。
そんな思いで転職し(一応上場企業です)恩返しもあり売上を作るべく営業を頑張りました。
次の年には中途採用の営業を1人、次の年には新卒営業を1人。私と合わせて合計3人の拠点です。組織も形になりそうな状態。
これから全国でも有数のトップ営業所を作るつもりで3人で頑張ってました。
元々の会社がブラック企業で営業も厳しく、そこで10年以上やってきたので自信はありました。
でも部下とは厳しくも仲良くやってきたつもりです。
案件を週に1件獲得できない場合はペナルティとして大盛りの店でランチでした。
下手すりゃパワハラですね。
お金は割り勘です。
前置きが随分と長くなりましたが、今日はその中の一軒のお店に行ってきたのです。
たからや食堂です。
郡山市文化センターの裏にある古いお店。
なぜか
ライス、目玉焼き、納豆、冷や奴、漬物もセットになってます。
当時はまだ500円でしたね。
懐かしくてホロリと来ました。
というのも拠点を立ち上げた2年後位のリーマンショック時に1人解雇せざるを得なかったのです。
会社自体も危ない所でした。
会社は各営業所で指名で人を減らして行きました。
指名された社員は地味に頑張ってましたたのですが本社からの印象は良くなかったのでしょう。
泣きながら残念だと訴えてきました。こちらも涙が出そうになりました。
謝っても謝りきれません。
そんな社員が罰ゲームのペナルティで教えてくれた店だったのです。
いまは連絡を取ってません。
多分頑張ってるのだろうなと想像しながら腹一杯食べました。
もし仕事を探してるなら、また一緒に釜の飯を食べて頑張れるといいな。
でも年齢的にもう大食いの店は厳しいかな。
来週は会社のパートナーを連れて行こうかと思います。